カミオカンデ体験記2003.8.10

スーパーカミオカンデの入り口です。鉱山の入り口がそのまま使われているのがよくわかります。入り口の上には小柴さんのノーベル賞おめでとうのお祝いが掲げられていました。

 坑道に入るバスの中です。このバスも大金をかけて、排気ガスを最小限に抑えているそうです。閉ざされた坑道の中、排気ガスで汚染されれば、命も危険になります。環境を考える中で大切な一面を知ることになります。

 バスを降りると、地下2000mの深さからか、真夏なのに天然のクーラーが効きすぎた肌寒さです。坑道の壁面は、掘るのに苦労したという岩盤がむき出しになっています。落ちている石をカチカチとたたいてみると、冷たく固い音が響きます。

 明かりも見えない深い坑道がいくつかあります。冷たい風がふんわりとながれています。

 いよいよスーパーカミオカンデの上部です。この物置小屋の下にスーパーカミオカンデの水のいっぱい入ったセンサーが詰まっているわけです。この場所で研究者から説明を聞くことになりました。

 この真下にスーパーカミオカンデの水で満たされたプールが存在しています。
 これが、あのニュートリノが水の分子に衝突したときに発するわずかな光を感知するセンサーです。思ったよりも大きいものでした。この写真は、われわれのためにガラスケースに入っていない状態のものを見せてくれたものです。

天井部です。

 スーパーカミオカンデの上部で研究者からの話を聞く場面です。雑誌のニュートンで読むような世界の話を当たり前のように淡々とわかりやすく説明していただく貴重な時間でした。

 前日の小柴さんの講演の様子です。物理においての実験の大切さをわかりやすく丁寧に教えていただきました。我々のメンバーから小柴さんに学生時代に印象に残っている実験は?の質問に、よい印象のなかった物理の授業の話を語ってもらい、つくりものではない本音の話を覗かせていただきました。

KAMIOKA(神岡)NDEの意味
N  nucleon(核子)   または  neutrino(ニュートリノ)
D  decay(崩壊)     または  detection(検出)
E  experiment(実験)