スピノサウルス spinosaurus (棘トカゲ)
 全長ではティラノサウルスを超える大きさの獣脚類で、白亜紀中期にエジプトあたりに生息していた。脊椎のトゲ突起が長く発達しており、最大のものは180cmにもなる。そのためスピノサウルスは「トゲトカゲ」といわれている。このトゲによって形作られた背中の帆は、体温調節やディスプレイに役立ったと考えられている。
 口にはワニのような鋭い歯が多数ある。
 発見された近縁で顔の似ているバリオニクスの化石には半分消化された魚が一緒にあったことからスピウノサウルスも魚食性だった可能性がある。
 体の長さだけでは、肉食竜最大である。
スピノサウルスの歯 白亜紀 Morocco